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世界遺産の知床半島(後編)

知床半島の代表的な観光スポットである「知床五湖」は知床八景に1つです。
以前は、私が一湖、二湖、三湖、四湖、五湖とお客様をご案内出来たのですが、観光客の増大と共に植物や苔などを踏みつけられたり、樹木を折られたりと環境被害が出てきたのと、人間を怖がらないヒグマの出没も多発するようになった為、2011年5月10日から参加者に事前レクチャー(有料)を義務付け、ヒグマの対処方法を習得したガイドが同行し、全湖周る事が出来るのです。それ以外は、ヒグマ対策を施した無料の高架木道(片道約800m)を歩いて知床連山、オホーツク海を眺めながら一湖まで歩き引き返します。
この高架木道には、電気柵(7000V)が張り巡らされているため、ヒグマは出没しても安全ですし、段差がないので車椅子でも安心です。
「知床横断道路」は、昭和38年から工事を開始し、全長約27kmを17年もの歳月をかけ開通させました。と言うのも、冬は積雪のため工事が出来ませんので、年間の工事期間は5月頃から11月位までと短かったのです。
「知床峠」(標高738m)は、斜里町と羅臼町の境になります。
展望台からは、高山植物の一つとして知られる「ハイマツ」で、中腹から山頂にかけて覆われている羅臼岳は圧巻です。また、根室海峡に横たわる大きな島「国後島」(全長約120km)が遠望できます。
知床峠から羅臼に向かう途中、「翔雲橋」があります。全長が35,1mと短く走行していると見落としがちですが、山を切り崩して道路を・・とか、トンネルを掘ることが出来ない非常に困難な場所なのです。そこで高さを約30mもの橋桁を何本も建て通した為、工期が4年、工事費4億2,000万円と膨大なお金と歳月がかかった橋なのです。お金を敷き詰めた黄金橋と言っても過言ではないでしょう。
源泉かけ流しの「熊の沢露天風呂」を右手に見ながら進むと、羅臼漁港近くに「しおかぜ公園」があり、ここに森繁久弥さんの銅像が立っています。森繁久弥さんが主演を勤めた映画で、、戸川幸夫氏の小説「オホーツク老人」を原作に映画化したものが「地の涯に生きるもの」です。森繁久弥さんが、ロケの合間に羅臼町民に感謝を込めて送った歌詞が、「知床旅情」なのです。