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世界遺産の知床半島(前編)

知床半島は、オホーツク海に突き出た半島で、知床連山を挟んで左側が斜里町、右側が羅臼町に別れています。
その知床連山は、半島の付け根にある斜里岳(1,545m)、海別岳(1,419m)、遠音別岳(1,331m)、羅臼岳(1,660m)、三ッ峰岳(1,509m)、サシルイ岳(1,450m)、オッカバケ岳(1,450m)、知円別岳(1,544m)、硫黄山(1,562m)、知床岳(1,254m)、その先が、知床岬となるのです。斜里岳から知床岬まで直線距離で約81kmあります。
知床と言う地名は、アイヌ語で「シリエトク」、地の果てと言う意味になり太古の原生的な自然が残っている場所で、その半島に生息する動植物の自然環境を残そうという事で、特に「100㎡運動」など、環境省、斜里町の方々を中心に活動を展開していました。
2005年(平成17年)に、幌別川から知床岬までの間とそれを囲む海域30kmを、日本で3番目に世界自然遺産として登録されたのです。
知床ウトロ入り口に知床八景の一つ、「オシンコシンの滝」がございます。オシンコシンはアイヌ語で、そこにエゾ松が群生している・・と言う意味です。この滝は、チャラッセナイ川の標高70mから流れ落ちている滝で、よく見ると中盤より少し上から2方向に別れているところから「双美の滝」とも言われています。秋になると、この河口でも鮭の遡上が見られます。
ウトロ市街地に入ると左手に大きな岩が目に飛び込んできます。それも知床八景の一つ高さが60mの巨岩「オロンコ岩」と言い、このあたりに住んでいた先住民族「オロッコ族」から、この名がついたと言われています。
市街地を抜けると幌別川の架かる橋があります。ここからいよいよ世界自然遺産に入ります。先の「プユニ岬」でウトロ温泉街が一望できます。アイヌ語のプユニは、穴があると言う意味ですが、現在その穴は無くなったようです。
知床の動植物、自然などが手に取るように分かる「知床の四季」を大型スクリーンで紹介している、知床自然センターがあります。その施設の裏、徒歩約25分で「フレぺの滝」(別名:乙女の涙)が見る事ができます。…….つづく